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2015年8月

2015年8月 6日 (木)

「信仰」という名の虐待 Part1 「普通の教会が『カルト』化する現象が増えてきている」

 2002年のクリスチャン新聞に、9回にわたって「『信仰』という名の虐待」という題の記事が連載された。あれから、13年と半年の歳月が流れたが、この問題は解決するどころか、広がりを見せている。この被害者たちは、どうなったのだろうか。
著者の了承を得て、ここに、記事を抜粋する。
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私はこの10年の間に、多くのカルト信者とその家族からの相談を受けてきました。そして1年前に、ある元カルトメンバーの協力により、ホームページを開くことができました。(Http://www2.ocn.ne.jp/~mind123c/)*1 ホームページの1番の目的は、元カルトメンバーの相談、カウンセリング、リハビリテーションを行うためです。


 ホームページの内容は、日本語、英語、フランス語と3か国語で作られているため、メールの相談は、日本だけではなく、諸外国からも届きます。届いたメールの中で、クリスチャンとして残念な内容のものがありました。それはクリスチャンからのものでした。彼らの話によると、入信している教会の牧師、長老あるいは他の信者たちから精神的な被害を受けたというのです。


 全国各地の他のカウンセラーたちも、同じような相談を受けているといいます。さらに、日本だけにとどまらず、アメリカやヨーロッパでも同じような被害を受けている人がたくさんいると、専門家たちが報告しています。すでにこの問題について英語とフランス語で数冊の本が出版されました。アメリカの専門家たちは、こうした状態をSpiritual Abuse「『信仰』という名の虐待」と呼んでいます。


 この問題について私が感じることは、すでに各国で問題と報告されているこのような現実に対して、日本ではまだクリスチャン、牧師、長老があまり理解していないということです。


 「虐待」と感じていない時は問題はないでしょう。その場合には、それとわかってから、学ぶことができます。しかし、この「『信仰』という名の虐待」があるとわかっていながら、その現実から逃げている、あるいは傍観しているクリスチャンが多いのではないでしょうか。私は相談者から、「他のクリスチャンに助けを求めても、だれも私の苦しみを受け入れてくれなかった」と聞きました。


 私は、破壊的カルトのマインド・コントロールの研究によって、一般的な宗教でも、「信仰」の名目で、人々の精神を操作する危険性があることを考えておかなければならないことがわかってきました。日本にはあまり資料や文献がありません。今回の執筆によって、特定の教会・教団あるいは牧師の批判をすることを目的としているのではありません。むしろ、多くの人たちにこの「『信仰』という名の虐待」の問題を理解していただくために、いろいろな観点から考えていきたいと思っています。


 現代のキリスト教の中には、こうした問題が確かにあります。もちろん、すべてのキリスト教会でこのようなことが行われているわけではありません。しかし、現実にはその危険性が十分にあり、クリスチャンは注意しなければならないのです。


 もしこうした状態が実際に存在すれば、その教会はカルトになる可能性があると考えなければなりません。この状況を回避する重要なポイントは、より多くのクリスチャンがこのことを認識し、問題に対して立ち向かっていくことだと思います。(マインド・コントロール研究所所長 パスカル・ズィヴィー)
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*1) 現在、アドレスが変わっています。http://mindcontrolkenkyujo.web.fc2.com/index.html


出典:クリスチャン新聞 2002年1月20日号

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