« オリジナルテキスト「神」 | トップページ | オリジナルテキスト「救い」 »

2008年11月20日 (木)

オリジナルテキスト「罪」

 オリジナル個人テキスト「神」において、「人間は、神に似たものとして造られた。」ことを見てきました。人間が神に似たものとして造られたのなら、「どうして完全ではなくいのか。」「昨今に見られるような凶悪な犯罪を犯す人間がいるのか。」といった疑問が起こってくるでしょう。

今日はどうして人間は神から離れてしまったかを聖書から見ていきましょう。

罪の語源】

1.神からの逸脱(ヘブル3:12,13

聖書の教える罪の語源は「的(目標)をはずす、道をはずす、あるべき場所からの逸脱、迷う、誤る」を意味する一般的な語である。それが聖であり、義である神との関係において「罪」と訳され、神が人に定められた道を踏み外すという意味になった。

「兄弟たち。あなたがたの中では、だれも悪い不信仰の心になって生ける神から離れる者がないように気をつけなさい。『きょう。』と言われている間に、日々互いに励まし合って、だれも罪に惑わされてかたくなにならないようにしなさい。」(ヘブル3:12,13)

 

最初の人間の罪】 

1.罪への誘惑(創世記3:1

「さて、神である主が造られたあらゆる野の獣のうちで、蛇が一番狡猾であった。蛇は女に言った。『あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか。』」(創世記3:1) 蛇が、女に、ほんとうに?と神のことばに疑いを抱かせるようなことばを投げかけた。 

・神に敵対する存在(イザヤ14:12-14

聖書には、神に敵対し、天から落ちたサタンの存在が書かれている。

「暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。国々を打ち破った者よ。どうしてあなたは地に切り倒されたのか。あなたは心の中で言った。『私は天に上ろう。神の星々のはるか上に私の王座を上げ、北の果てにある会合の山にすわろう。密雲の頂に上り、いと高き方のようになろう。』」(イザヤ14:12-14) 高慢から、神のようになりたいという思いをもった結果である。 

2.神のことばの変質(創世記3:2,3

「女は蛇に言った。『私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。しかし、園の中央にある木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ。』と仰せになりました。』」(創世記3:2,3)神が言われたことばはこうである。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」(創世記2:16,17)女は、神のことばに、「それに触れてもいけない。」を加え、「あなたは必ず死ぬ。」を、「あなたがたが死ぬといけないからだ。」と変えてしまった。

3.神への疑問(創世記3:4,5

「そこで、蛇は女に言った。『あなたがたは決して死にません。あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。』」(創世記3:4,5)蛇は、女の欲望に訴えかけ、「決して死にません」と神のことばを真っ向から否定し、罪へと誘った。

4.神への背反(創世記3:6

「そこで女が見ると、その木は、まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするというその木はいかにも好ましかった。それで女はその実を取って食べ、いっしょにいた夫にも与えたので、夫も食べた。」(創世記3:6)「肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢など」(Ⅰヨハネ2:16)といった世の欲に心を向け、神が言われたことに背いた。そして夫に勧めた。夫は神よりも妻のことばを信じた。

5.自らを取り繕い、神から隠れた。(創世記3:7,8

「このようにして、ふたりの目は開かれ、それで彼らは自分たちが裸であることを知った。そこで、彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちの腰のおおいを作った。そよ風の吹くころ、彼らは園を歩き回られる神である主の声を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて園の木の間に身を隠した。」(創世記3:7,8) いままで恥ずかしいとは思わなかった裸を恥だと思い、自分の知恵を絞って、苦心していちじくの葉っぱを縫い合わせて、裸の恥をおおった。そして、神の呼びかけにも答えずに、身を隠した。

6.罪がもたらした結末(創世記3:16-19

「女にはこう仰せられた。『わたしは、あなたのみごもりの苦しみを大いに増す。あなたは、苦しんで子を産まなければならない。しかも、あなたは夫を恋い慕うが、彼は、あなたを支配することになる。』また、アダムに仰せられた。『あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。』」(創世記3:16-19) 神のように…と知識の実を食べた結果は、エデンの園からの追放(神からの分離)であった。

 

【罪の性質】

1.罪は発展していく

①神のようになろう(イザヤ14:13,14 

「あなたは心の中で言った。『私は天に上ろう。神の星々のはるか上に私の王座を上げ、北の果てにある会合の山にすわろう。密雲の頂に上り、いと高き方のようになろう。』」(イザヤ14:13,14) 自ら神のような存在になろうとする高慢

※神により頼み、神の似姿に変えられていきたいという神への愛から出た思いとは別である。

②自己のわざにより頼む(創世記3:7

「このようにして、ふたりの目は開かれ、それで彼らは自分たちが裸であることを知った。そこで、彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちの腰のおおいを作った。」(創世記3:7)神のようになろうと行動した結果、望んだように少し目が開かれ、知識を得たかもしれないが、その知識は神へと向かわない。

③神を避ける(創世記3:8

「そよ風の吹くころ、彼らは園を歩き回られる神である主の声を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて園の木の間に身を隠した。」(創世記3:8)うしろめたさにより、神から逃げる。 

④責任転嫁(創世記3:12,13

「人は言った。『あなたが私のそばに置かれたこの女が、あの木から取って私にくれたので、私は食べたのです。』そこで、神である主は女に仰せられた。『あなたは、いったいなんということをしたのか。』女は答えた。『蛇が私を惑わしたのです。それで私は食べたのです。』」(創世記3:12,13)罪が表面化し、自分以外の人や環境のせいにする。

罪の特徴は、神ではなく、自己が中心である。

2.罪の普遍性(伝道者7:20, ローマ3:23,24,Ⅰヨハネ1:8-10

人は、誰に教えられなくても、罪を犯す。自分に都合のいい嘘をついてしまったり、不機嫌を他人に八つ当たりしてしまったり、人に冷たくしたり、また逆に冷たくされた相手を嫌ったり…そのようなことは誰しも経験があるだろう。

「人から出るもの、これが、人を汚すのです。内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人、姦淫、貪欲、よこしま、欺き、好色、ねたみ、そしり、高ぶり、愚かさであり、これらの悪はみな、内側から出て、人を汚すのです。」(マルコ7:20-23)

「昔の人々に、『人を殺してはならない。人を殺す者はさばきを受けなければならない。』と言われたのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。兄弟に向かって腹を立てる者は、だれでもさばきを受けなければなりません。兄弟に向かって『能なし。』と言うような者は、最高議会に引き渡されます。また、『ばか者。』と言うような者は燃えるゲヘナに投げ込まれます。」(マタイ5:21,22)

「だれでも情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したのです。」(マタイ5:28)

「この地上には、善を行ない、罪を犯さない正しい人はひとりもいないから。」(伝道者7:20)

「すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。」(ローマ3:23,24)

「もし、罪はないと言うなら、私たちは自分を欺いており、真理は私たちのうちにありません。もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。もし、罪を犯してはいないと言うなら、私たちは神を偽り者とするのです。神のみことばは私たちのうちにありません。」(Ⅰヨハネ1:8-10) 

3.罪の予防策(ヤコブ1:14,15 

「人はそれぞれ自分の欲に引かれ、おびき寄せられて、誘惑されるのです。欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます。」(ヤコブ1:14,15)サタンが私たちに罪を犯させる方法は、欲への誘惑である。自分を喜ばせる欲から出た思いか、神への愛から出た思いか吟味が必要である。

 

【罪の結果と備えられた救い】 

1.罪は広がっていったが、神はその愛によって救いをもたらされた。(創世3:21,ローマ6:23

「神である主は、アダムとその妻のために、皮の衣を作り、彼らに着せてくださった。」(創世3:21) 神は、人が自分で作ったもろく、腐りやすいいちじくの葉っぱの腰のおおいをはずされ、血の代価を払って作った皮の衣を着せて下さった。

神は、人間をロボットのようなものとしては造られず、神のように自由意志を持つ者として、神を愛し、人を愛して、生きることを願って造られた。人間に罪が入り、罪によって、神との隔てのない交わりは断たれてしまった。

「罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」(ローマ6:23)

罪によって、人間に死が入りこんだ。

・霊の死 神からの分離。

・肉体の死 霊が体から離れ、体がちりに帰る。

・永遠の死 地上の生涯の最後まで信ぜず、悔い改めず、最後まで神から離れていることを自ら望んだ人々への刑罰。

しかし、全知全能の神にとっては、人が罪を犯してしまうこともご存知であった。

人を愛して病まない神は、救いの計画を持っておられた。神との交わりを回復し、神の栄光が満ちる完全な計画である。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ3:16)

 

  

【まとめ】

1.罪とは何ですか?

2.誰が罪を犯しましたか?

 

|

« オリジナルテキスト「神」 | トップページ | オリジナルテキスト「救い」 »

00 オリジナルテキスト」カテゴリの記事